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古典華と自由花1886年に創流され、2011年で創流125周年を迎えたいけばなの流派のひとつである龍生派。 「今回は中田さんに自由にいけばなをしていただこうと思っているんです」と吉村さんが言うと、「その自由っていうのがなかなか難しいんですよね」と中田は苦笑い。その苦闘の模様は最後に回すとして、まずは吉村さんが目の前でいけてくれた、かきつばたの話を。 |
四季で表現が違う古典華の形式でいけてくれたかきつばた。流派によって違いはあるが、龍生派の古典華は先人たちが作った「取り決め」があり、それを逸脱することなく表現をするもの。例えば葉を二枚合わせたり、四季によって葉と花の位置が変わるのだ。 今回は夏の表現。花の位置が一番高く、まさに一番元気のいいときを表現している。ちなみに春は葉のほうが背が高く、これから伸びていく様を表現。秋や冬になれば、実をつけたり枯れたものを入れたりする。そこで中田が「四季によって表現が違うということは、いけばなは自然を器に再現しようという試みなんですか。それとも自然ではないものを表現するんですか」と質問する。 |
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自由の難しさと楽しさ「さあ、次は中田さんの番です」と声がかかる。いける素材は観葉植物でも人気の高い大きな葉のモンステラと紫のネギ科の花ギガンティウム。 |
ACCESS
- 一般社団法人 龍生華道会
- 東京都新宿区市谷田町3-19 龍生会館
- URL http://www.ryuseiha.net/