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8歳で初舞台を踏む「能の囃子方はお客さんに見える場所に座っているから、隙があるとお客さんにわかってしまうんですよ。」 「小さいころに父の演奏を見て単純にすごいと思った。稽古をつけてもらっても、細かいことは一切教えてくれないんですよ。決して理屈は言わない。一言、“大きく”や“うん”で終わり。体で教えてくた。皮膚感みたいなものでした。」 |
力をあわせて作り上げる舞台亀井さんは能楽囃子のなかで大鼓を専門にする。お父さまと同じく2002年に重要無形文化財保持者の認定を受けた。長年の経験を積んでもなお、「大鼓は大変です」と話す。最初に言ったように能楽の囃子方はお客さんから見える舞台の上に座っている。表情まですべてが伝わってしまう。シテ方が舞い、地謡が歌を響かせるなかで、大鼓方もまた全身をつかって音楽を表現しなくてはいけない。 |
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「三地」という基本を奏でる。お稽古を見学させていただく。亀井さんが先生として唄と小鼓の音を受け持ち、息子の亀井広忠さんが大鼓を打つ。「ヨー」という掛け声と乾いた大鼓の音が、亀井さんの唄に合わせて美しく響く。 |
動作のひとつも美しく。音がよくなってくれば、続いては「見た目」。「格好がいいことも打ち手としてはとても大事なことです」といい、アドバイスをくれる。 |
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ACCESS
- 能楽囃子 葛野流大鼓方 亀井忠雄
- 東京都新宿区