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酒造りに適した地域
「下村酒造」がある安富町という地は、酒造りにはうってつけの地である。
中国山脈から吹き降ろされる冬の冷気は、酒造りに最適な気候を作り出し、四方を囲む山々からは清く強い水がふんだんに採れる。そして酒造りに欠かせない米、山田錦の里はすぐそこ。
”手造りに秀でる技はなし”
そんな好環境に加えて、下村酒造はとことん「手造り」にこだわる。
「手造りに秀でる技はなし」との信念をかかげ、すべての工程を手作業によって進めるというこだわりぶり。
銘酒“奥播磨”を造る
そのため大量生産ができず、1度に仕込める量は1トンまで。「伝統の酒造りを守るためには、これが限界」と言い切るように、年間製造数量にすると600石にしかならない。つまり一升瓶6万本――、大手の酒蔵にくらべると10分の1程度にしかならない。
そんな小さな酒蔵にもかかわらず、そこで造られている「奥播磨」は、甘口や辛口、冷酒向きや燗向きなど、さまざまな種類がある。
それも職人さんの創意工夫が生きる下村酒造の特徴。酒造りそのものはもちろんのこと、どんな酒を作るかということにまで、職人さんの抜かりない「手」が加えられているのだ。
時間と愛情をたっぷりとかけられた奥播磨。私たちも、それを心して飲むべし。
宮水使用の日本酒ブランド「白鹿」辰馬本家酒造/兵庫県西宮市 – NIHONMONO
宮水使用の白鹿 灘の酒がうまい理由の1つに、六甲山系の湧き水が挙げられる。西宮市の水脈から湧くその水は、西宮の
地元の人がこよなく愛す純米酒「富久錦」/兵庫県加西市 – NIHONMONO
富久錦は米にこだわる 酒蔵「富久錦」(ふくにしき)のある加西市は、播磨平野に位置する“山田錦”のお膝元。山田錦