イオン米って何
今回、福島県の旅では“漢方米”というお米にも出会ったが、ここでもまた新たなお米に出会った。それがイオン米だ。イオン米を育てている只浦義弘さんにお話を伺った。
只浦さんが作るお米は主にコシヒカリ。会津産のコシヒカリといえば甘味があっておいしいと人気が高い。それをさらにおいしくするために只浦さんが研究してきたのが、マイナスイオン水を田んぼに散布するという方法。イオン水をまくことで、光合成を活発化させるのだという。そうすると稲自体が強くなり、それがおいしさに変わっていく。さらにイオン水で作ったイオン米は、腐にくいという特徴もあるそうだ。
只浦さんがイオン米を作り始めたのは約40年前。なぜイオン米を作ろうと思ったのかという中田の問いに、自らの身体が丈夫じゃなかったからだと只浦さんは答える。
「もとは自分の健康のためというところから始まった。身体があまり丈夫ではなかったんです。だから健康なものづくりをしたかった」
まずは自分でイオン水を飲むところから始めたという。自分の身体のことは自分が一番よくわかる。イオン水が健康にいいというのを文字通り“肌”で実感したのだ。それからいろいろ調べて、研究を重ねてお米の栽培にも適応させたのだそうだ。その後数々の賞を受けるほどになり、そのおいしさはだんだんと認知を広めていった。
イオン米のお餅に中田はびっくり
お土産にと言って只浦さんがくださったのは、今年の新米。「食味はバツグン。プライベートブランドです。ぜひ食べてみて」という。只浦さんのお米の特徴はなんといっても旨味と甘味だ。
その甘味を実感したのは、試食でのこと。場所を移して、中田がごちそうになったのはこがねもちというもち米を使った、つきたてのお餅。口にした瞬間、中田からこぼれた一言「うまい!」。その声を聞きうれしそうに只浦さんも「もち米もうんと評判いいんだよ。どんどん、いくらでも食べてください。すごくやっこいから」とすすめてくれた。
それに応えるように、中田もスタッフもどんどんお餅を口に運ぶ。餅自体が甘く、口にいれた瞬間にほのかに香りも広がる。そして柔らかい。
「久しぶりに美味しいお餅食べた!」と、中田も舌を巻いていた。