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歴史的建造物を彩る唐紙唐紙とは読んで字のごとく、中国から伝わった製法で作られた紙のこと。平安時代に唐から伝わったときには、そのすべてを唐紙と呼んでいたが、その後に日本でも作られるようになった紋唐紙のことを唐紙というようになった。 |
和紙に写し取る美しい文様唐紙づくりでは、まず、ふるいと呼ばれるうちわのような道具に雲母や顔料を塗りつけ、それをポンポンと叩き、文様を彫った板木に色を落とす。その板木に和紙をのせて、丁寧に写し取る。普通の木版画のようにバレンでゴシゴシと押し付けるのではなく、手でやさしく紙へと文様を写していく。中田もこの作業を体験させてもらったが、とても繊細で集中力のいる作業だ。できあがった唐紙はふんわりとやわらかい、独特の美しさがある。 創業は約400年前という「唐長」には、1791年に製作された最古の板木をはじめ、約650枚もの板木がある。それらの板木はどれも現役で、色の組み合わせにより、時代にあう新たなものを生み出していく。現在は、襖や屏風などこれまでの用途に加え、タペストリーや額、カードやレターセットなど、さまざまな商品を作り、伝統を残す努力を続けている。 |
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ACCESS
- 唐長 修学院工房
- 京都市左京区修学院水川原町36-9
- URL http://www.karacho.co.jp/