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お寺の梵鐘を作る梵鐘といわれてもパッとイメージはわかないかもしれない。でも「お寺の鐘」といえば、すぐにでもピンと絵が浮かんでくる。戦中に金属が必要となり、梵鐘も回収の対象となった。そのため、現在でも多くのお寺には鐘がないままだという。今回はこの梵鐘を作っている「渡邊梵鐘」を訪ねた。お話を伺ったのは山形鋳物・伝統工芸士の菅江浩峰(すがえこうほう)さん。この日は目の前で小型の梵鐘を実際に作ってくれながらお話をしてくれた。 |
育っていく鐘の音梵鐘というと、例えばそのお寺の宗派などによって、形や大きさに決まりがあるのかと思えば、そうではないという。 作者の考え方が反映されると菅江さんは話す。菅江さんは音響学も学び、より「いい音」を追求している。鐘の音は基本的に直角に響く。だから平地で鳴らす鐘を作るときは横を意識する。でも山の上にあるお寺などの鐘を作るときは、山の下にも音が聴こえるように考えるのだという。 |
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自分の手から離れるときは寂しい梵鐘は生きているみたいと話すが、銅と錫の合金を溶かして形を作る鐘作りも理屈だけでは説明ができない難しさがあるという。 |
ACCESS
- 有限会社渡邊梵鐘
- 天童市大字荒谷2788
- URL http://bonsyo.com/