![]() |
虹色に輝く貝殻。今回お話を伺った田口義明さんが紹介されるときは「漆芸家」といった表現が多い。 その理由は螺鈿(らでん)。螺鈿とは、貝殻の光沢を持った真珠層を埋め込んで装飾を施す技法のことをいう。その螺鈿が施されているため、田口さんの作品は虹色に輝くのだ。 |
宇宙を表現する。中田が食い入るように作品を見つめる。その作品のなかには、香合のようなあまり大きなものでないものもある。そこに螺鈿で細かく描かれる紋様は、すべて一枚一枚貼って出来上がるもの。 |
![]() |
![]() |
手に触れることで伝統を知る。田口さんの父親は蒔絵で重要無形文化財保持者に認定された田口善国(よしくに)さん。 蒔絵の作業を中田は体験させてもらうことになったのだが、材料を前にして腕組みをする中田。「うーん、どういうものがいいんだろうな」と悩んでいると「自由でいいんですよ。上手い下手じゃない。とにかくやってもらったら、よさがわかるじゃないですか。それをさらに使ってもらったら、伝統のよさをわかってくれるはず」。そう言って田口さんは背中を押してくれた。 |
ACCESS
- 漆芸家 田口義明
- 埼玉県北足立郡伊奈町
- URL http://www.makie-yoshiaki.com/