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“みねばり”の木を使うお六櫛。昔、お六という女性がいた。彼女は頭の病に悩まされていたという。そこで御嶽大権現に願掛けをしたところ、「みねばりという木で使った櫛で、毎日髪を梳けば治るであろう」というお告げを聞いた。 さっそく、お六はみねばりの木で櫛を作り、朝に夕に髪を丁寧に梳いた。するとどうだろう、頭の病はさっていったではないか。この話が知れ渡り、この地で作られるみねばりの櫛は「お六櫛」として、たちまち全国で評判を呼んのだとか。 お六櫛は、約10センチという幅のなかに、何と70~100本もの歯がある。 |
目の荒い櫛が難しい青柳和邦さんは、その職人のなかの第一人者。18歳ごろから家業のお六櫛製作に従事し、修行を重ねた。 青柳さんは、櫛の歯を作る作業をしながらこう話してくださった。 |
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ACCESS
- お六櫛職人 青柳和邦
- 長野県木曽郡木祖村薮原618-6