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職人おばちゃんとのひととき宮城県白石市にある「白石和紙工房」を訪ねると、二人の職人さんが呼吸もぴったりに紙漉きの作業を行っていた。 紙を漉く、漉桁 (スケタ) を動かす様子を見ながら、「漉き方はタテヨコ、両方向ですか?」 と中田。 |
土地の風土に合った紙布と紙子「昔は300軒も和紙を作る家があったんです。うちだけやめそこねて、続けているんです」 そう言って我々を迎えてくれたのは、白石和紙工房を主宰する遠藤まし子さん。 夏は汗を吸ってすぐに乾く紙布の着物を涼しく着る。冬は着物の中に紙衣を着て温かくする。白石和紙から作られる衣類は、この地方の気候に適応するための知恵から生まれたものだった。実際に紙衣や紙布を拝見させていただくと、その手触りの良さに驚き、美しさに目を奪われる。「私たちが作るものは、材料も作り方もすべてこの土地のものなんです」 そう、まし子さんは語る。その土地の風土でしかできないもの、その土地に必要な文化があるのだ。 |
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白石和紙という文化白石和紙の起源ははっきりとはわかっていないが、平安時代には 「陸奥紙」 として東北地方で和紙が作られていたとされ、古くからその技術が続いていたと考えられている。江戸時代には伊達藩が白石和紙を殖産奨励したことから和紙作りが盛んになった。 |
ACCESS
- 白石和紙工房
- 宮城県白石市中町39-1
- URL https://shiroishi.base.shop/blog/2018/07/21/213933