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山形に伝わる山形仏壇とは良質な漆がとれることで、山形県の村山盆地は漆工業が盛んな土地だった。また、木材資源も豊富だったために木工業でも賑わっていた。その歴史のなかでいまでも残っている工芸品のひとつが山形仏壇だ。その特徴はけやき材を使ったほぞ組による頑丈な作りがまず挙げられる。それに加えて、精密な彫刻、奥行きのある宮殿も特徴だ。さらには、黒金具を使うことや、木目を活かした漆塗りによって、全体的に落ち着きのある温かな印象を与えてくれる。 |
指物も作るこうした歴史もあり、もともと山形仏壇は分業の仕事だった。明治になって量産を始めるにあたっても、木地、宮殿彫刻、金具、塗、蒔絵、箔押し、仕組と七つの仕事に分かれた分業制をとった。お話を伺った齋藤義孝さんはそのうちの木地師だ。仏壇を形作る木を選定し、素地を整えていく職人。山形仏壇の特徴である美しい木目は木地師によって作られるのだ。 |
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人生まだまだ木地師で指物師というのにも驚いたが、齋藤さんは仏壇だけでなく神社のお仕事も請け負うことがあるのだという。神輿なども手掛けているのだ。その話が出たのは中田が宗派による違いを聞いたときだ。 |
ACCESS
- 斎藤仏壇仏具製作所 齋藤義孝
- 山形市旅篭町1-5-3