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ときにはメロン以上の甘さにも。“シャインマスカット”はグリーンの宝石
「シャインマスカットには、本当に、命かけてきましたから」
大きく、よく通る声でそう話すのは、「夏八木農園」の夏八木秀実さん。
山梨、勝沼といえばブドウだが、その勝沼で四代続く老舗のブドウ農園だ。
秀実さんが命をかけたというシャインマスカットは、現在全国で生産されているが、実は量は圧倒的に少ない。
なぜなら「なかなか大きくならない。栽培が大変な品種」だから。
しかし、夏八木農園のシャインマスカットは粒ぞろい。
「皮ごと食べてください」とすすめられるままに、大粒のマスカットをそのままパクリ。
「甘い」と中田が驚いたのも当然、糖度は20度ぐらい、なかには23度というものあるとか。
ちなみに糖度20度というのは、メロンでもなかなか出ない数字だ。
こだわりはすぐ形になるわけではない、長い目で挑むブドウづくり
最初は農家を継ごうとは思わなかったという秀実さん。
「でもやり出したら止まらない。手をかけたらかけただけ、おいしくなるんですよ」という。
土にもこだわり、ヒノキのかすなどを混ぜている。ただし、その効果が出るのはまだまだ先だとのこと。
長い目でブドウを育てているのである。
シャインマスカットに命をかけた秀実さんは、まもなく売り出される新品種にも目をつけている。
まだまだ情熱はおさまらない。これからも「命をかける」ブドウ作りが続くのだ。