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使うほどに美しく完成する器唐津焼とは、肥前地方で焼かれた陶器を指し、“唐”へ渡る“津”、つまり唐津の港から全国へ出荷されたことによって、唐津焼と呼ばれるようになった。「砂目(すなめ)」と呼ばれる、粗くてざっくりとした土の質感と渋い色調が特徴であり、これが素朴さ、温かさ、力強さという唐津焼の魅力を表している。また、唐津焼は「使われることで完成する」焼き物であると言われており、それは、唐津焼が 庶民のための器であること、また、使うほどに土色が変化し、貫入(釉薬に発生するヒビ割れ)が入ることで味わいが増し美しくなる、ということを意味する。 |
多くの人々を魅了する中里太郎右衛門とは、唐津焼の陶工の家系で、1615年に藩の御用窯となって以来、400年近い歴史をもつ唐津焼の第一人者の窯元。重要無形文化財保持者に認定された12代太郎右衛門は、雅陶唐津焼をよみがえらせ、また叩きとよばれる技法による独自の唐津焼を生み出すなど、歴代のなかで特に桃山時代の古唐津の復興に力を尽くしたとして知られる。 |
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ACCESS
- 中里太郎右衛門陶房
- 佐賀県唐津市町田3-6-29
- URL https://www.nakazato-tarouemon.com/