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南部紫根染を復活させる南部紫根染という染物をご存知だろうか。その名のとおり、初夏に白い花をさかせる植物のムラサキの根からとった染料で染め上げる技法だ。鎌倉時代に南部地方に伝わったとされ、以後南部藩などに保護されて多くの着物や小袖などが生産されていたが、明治に入りこの技法は下火になり、盛岡地方で伝統技法を伝える人が完全に途絶えてしまった。 |
美しい絞り模様と濃淡紫根染のひとつの特徴は色の濃淡。草木染めは何度も何度も染色をかさねるため、濃淡の微妙なムラができる。それが独特の美しさをかもしだす。また「南部しぼり」としてしられる手しぼりを施して染めるので、完全な一点ものができあがる。それもまた特徴のひとつだ。色は年を経るごとに少しだけ変わり、そうすることでまた濃淡が美しくなっていく。 |
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自分たちがいいと思うものを染めの作業もしぼりの作業もとても繊細で時間のかかるものだ。そんなこだわりのなかで、目指すものはという質問には「自分たちがいいと思うものを作ること」と答えてくれた。 |
ACCESS
- 有限会社草紫堂
- 岩手県盛岡市紺屋町2-15
- URL https://www.soshido.co.jp/