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2011年、世界遺産に登録される「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」という名で2011年に世界遺産に登録された平泉一帯。そのなかに今回訪れた毛越寺も含まれている。 |
平安時代の本堂を復元本堂は1989年に建立されたものだ。案内していただいた志羅山浩順さんによれば、平安時代の建築様式を元に再建したものだそう。 しかし、どうして再建に際して平安時代の姿を選んだのだろうか。それは庭園が平安時代の様式を残すものだからだ。約6万坪の敷地に造られた浄土庭園といわれるその庭園は、平安時代に書かれた日本最古の庭園書である『作庭記』に基づいて作られたと考えられている。大泉が池といわれる池を中心に荒磯風の水分け、枯山水風の築山など、人口美と自然美によって三陸海岸など日本の名勝を模した造りになっているという。 |
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僧侶が舞う、奉納演舞毛越寺はさきほどもいったように世界遺産の一部である。敷地中央に浄土庭園があり、そのほとりにある臨池伽藍跡は国の特別史跡、特別名勝に指定されている。ほかにも本堂や開山堂、常行堂、そして有名な「夏草や兵どもが夢の跡」という芭蕉の句を刻んだ碑などがある。 だがそれだけでなく、毛越寺には無形の文化財がある。それが「延年の舞」という奉納演舞だ。常行堂というお堂で奉納されるもので、僧たちが舞う演舞だ。国家安泰、五穀豊穣、無病息災を祈念して正月二十日に行われるもので、一般には「二十日夜祭」として知られている。国の重要無形文化財に指定されている演舞である。 |
ACCESS
- 天台宗別格本山毛越寺
- 岩手県平泉町字大沢58
- URL http://www.motsuji.or.jp/