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サンマのプロ、買受人の存在宮城県の水産業の水揚げは北海道に次いで全国第2位。石巻、気仙沼といった有名な港を中心にたくさんの海産物を私たちの食卓に提供してくれている。 今回はそのなかの女川魚市場に伺った。女川の名物は何といっても秋の味覚、サンマ。ちなみに、同じ宮城県でも気仙沼はカツオの一本釣り漁、石巻は巻き網で捕獲する様々な魚、塩釜は近海マグロの水揚げが盛んだという。魚を捕獲してきた漁船は各港に入港、市場の仲介により買受人に販売する。その港ごとに買受人の得意とする魚があるのだという。 「女川が一番高い」 と船頭さんがいうように、女川の買受人は他の港よりも高くサンマを買い上げる。そのため、サンマ船はこぞって女川に水揚げするのだ。もちろん買受人の見極めは厳しい。漁船は可能な限りサンマを新鮮な状態に保って水揚げするので、おいしいサンマが集まるというわけ。全国でもトップ3に入るサンマの名産地なのだ。 |
震災から少しづつ設備を女川魚市場は年間170億円もの売り上げを誇った一大魚市場だったが、深刻な “魚離れ” の影響もあり徐々にその売上高は落ちてきていた。そこに東日本大震災で甚大な被害を受けてしまった。 取材の際、少しずつハード面の設備が戻りつつあった。港は一番大きな船着場の建設の真っ最中。地盤沈下した土地を、1mかさ上げする工事が進められていた。また、2012年10月にカタールから支援を受けて建設した大型貯蔵施設が完成した。 |
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美味しいサンマの食べ方は?「これまで全国の多くの方々から支援をいただき再開することが出来ました。心から御礼を申し上げます。でもね、我々にとっては、消費者のみなさんに魚を食べてもらうのが一番の支援です」 加藤さんはそう話す。そこで 「サンマのおいしい食べ方は?」 と中田が聞くと 「刺身」 と答えてくれた。 |
ACCESS
- 女川魚市場
- 宮城県牡鹿郡女川町宮ケ崎字宮ヶ崎87