歴史的な和解天龍寺は、1339年足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために創建した臨済宗の寺だ。ここで「おや?」と思う人はなかなかの博識。足利尊氏は、天皇が下した「建武の新政」に反旗を翻した人物。それに対し、尊氏討伐の命を下したのが後醍醐天皇なのである。 |
創建の面影を残す庭園完成以後、天龍寺は京都五山の第一位という地位につき栄えたが、度重なる火災や応仁の乱などの戦災でそのほとんどを焼失してしまった。そのなかで、創建当時の面影を現在に残しているのが、夢窓礎石の作った曹源池庭園だ。庭園中央にある曹源池を巡る庭園で、川を隔てた向こうにある嵐山や、西にある亀山の風景を借景として取り込んでいるため、山々の変化とともに、違った趣を見せる庭園だ。 |
ACCESS
- 臨済宗 天龍寺
- 京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
- URL http://www.tenryuji.com/