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観世流の流れを受け継ぐ奈良時代に中国から伝わった散楽が、猿楽へと変化を遂げ、それがのちに能または能楽と呼ばれるようになったとされている。しかし、じつのところ、能という言葉がいつから使われるようになったかははっきりとしていない。室町以前から、芝居のことをさす言葉として、能という言葉は使われていたそうだ。 室町時代になって、猿楽の世界に革命者が現れる。それが観阿弥だ。従来よりも旋律にとんだ曲舞(くせまい)といわれるものを導入するなどして、当時あったほかの芝居や歌舞とは一線を画すようになった。 今回、お伺いした能楽師 片山幽雪さんとそのご長男である片山清司さんは、その観世流(かんぜりゅう)の能楽師。 |
面と装束を身に着ける能に使われる面(おもて)を見せていただくと、一見似た表情の面にも年齢など細かな表現が施されていることがわかる。片山幽雪さんは、演じる者の力が面を通して観客に伝わるのだと話してくださった。 そして、実際に面をつけさせていただくことに。 |
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能は参加型の芸能でもある中田は、ずっと考えていたことを思い切って尋ねてみた。 |
ACCESS
- 片山家能楽・京舞保存財団
- 京都市東山区新門前通大和大路東入西之町224
- URL http://www.arc.ritsumei.ac.jp/k-kanze/