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醸し出す福井の酒
江戸時代中期から続くという老舗の「真名鶴酒造」で蔵元兼杜氏を務める泉恵介さん。 平成10年に杜氏としてはじめて造った吟醸酒がいきなり福井県の利酒会で最高点を獲得し、続く金沢国税局新酒鑑評会、全国新酒鑑評会でも金賞を受賞。 一躍脚光を浴びたという経歴の持ち主である。 泉さんの酒造りのモットーは、「大げさでわざとらしくなく、穏やかな香りの素直な味わい」を目指すというもの。 そのなかでも注目なのは「福一」という、福井県産の酵母を使った酒だ。
蔵元杜氏の会を結成する
これまでも県産の酵母を使った酒は存在したが、金沢国税局新酒鑑評会で優等賞を受賞したのは「福一」がはじめて。「福一」は、ほんのりとした果実の香りと、キレがありながらもやわらかな味わいが特徴。のどを過ぎたあとの余韻は格別である。
また、泉さんは平成14年に、福井県蔵元杜氏の会を結成。会長を務め、酒蔵技術の研究や後進の指導に尽力し、福井の酒造りをリードしている。
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