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安全で安心な食べ物を
もともと兼業農家であったが、2004年に教職を退き、農業に専念することとなった越誠一さん。
専業となる数年前から食の安全などに興味があり、研修会などに参加したり、自分でさまざまな農法を試していたという。専業となると決めたときに、まずしたことがエコファーマーの申請。自分が作るからには、安全で安心な食べ物を届けたいとの思いからだ。
現在、米のほかに、十種類以上の野菜を作っているが、そのほとんどが種まきから行い、肥料も自家製のものを使用。
桜の落ち葉、もみ殻、米ぬか、カニの殻などがその材料だ。
ピロール農法を実践する
土壌改良も自ら行う。「ピロール農法」というのがそれで、ピロール資材という土壌改良材を使い、シアノバクテリアを増やし、高ミネラルの農作物を作ることができる。
シアノバクテリアは、土中のダイオキシンやカドミウムを分解してpH環境を整えてくれるので、酸性雨対策にもなる。
病害虫対策には、70~100倍に希釈した竹酢液(ニンニク激辛トウガラシ入り)を散布する。安全への気配りは、越さんが最も重要視しているものなのだ。
食の安全と美味しさの両立を
越さんから、炊いた玄米を平たくして焼いたものをいただいた。シンプルな食材だからこそ、美味しさが引き立っているのが分かる。口に入れた瞬間に、一気に甘さが広がる。
味と安全の両立によって、多くの量を作ることはできないが、越さんの作る野菜やお米は、たくさんの人から注文が殺到しているという。
美味しい牛の秘訣は“水”「氷見牛専門店 たなか」/富山県氷見市 – NIHONMONO
湧き水は氷見牛にも嬉しい 富山県氷見市は、能登半島の東側の付け根に位置する町。海岸線から振り返れば、海と山とい