金ピカのおいしい納豆「菊水食品」/茨城県日立市

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金の延べ棒?それとも高級菓子?

金の延べ棒のようなパッケージ。持てばもちろん金の延べ棒でないことはわかる。「でもまあ、高級なお菓子かなんかだろうな」と思う。で、開けてみると、何と”納豆”。さらに豆の上には金箔が。意表をつかれたうえに、さらに意表をつかれる。その「菊水ゴールド納豆」を作っているのがここ菊水食品。
「何で納豆に金箔を?」と中田からもっともな質問。社長の菊池啓司さんは「ただ目立ちたいから」と笑って答えてくれた。 だが、もちろん味も保証済み。納豆品評会で最優秀賞にあたる「農林水産大臣賞」を受賞したほどの納豆なのだ。

嫌な臭いが一切ない。

実は中田、小さい頃から納豆の臭いがあまり得意ではない。だけれども、工場見学のあいだそのことがまったく気にならなかった。菊水食品では研究を重ねて、臭いの少ない納豆を開発して採用。そのため、納豆嫌いの人でも「ここの納豆なら食べられる」と言われることも多い。
実は菊池さんは納豆研究家という肩書きも持ち、様々な研究を進めている。 あまり納豆には適さない、けれども豆のおいしさがある。そんな豆をどのように納豆としておいしくするか。その研究の結果がさきほどの「菊水ゴールド納豆」なのだ。ほかにも、大洗沖の海洋ミネラルを採取して、健康に配慮した「海洋ミネラル納豆」など、様々なチャレンジをしている。

自分がおいしいが一番。

ならば、納豆研究家に質問。
質問「納豆はよく混ぜたほうがおいしいというのは本当?」
答え「昔、例えば魯山人が食べていた頃は、蒸す技術が現在のように発達しておらず、ゴリゴリの豆のままだったから、よく混ぜないと固いうえに、旨みも出てこなった。だからよく混ぜるとおいしくなるというのが定説となったんだよ。逆に今は混ぜすぎると大豆がつぶれてしまい、豆の旨みを損なってしまうから混ぜすぎないほうがいいですよ」  といいつつも、最後に笑いながらこう付け加えてくれた。「でもね、これは好みだから。ぐちゃぐちゃの納豆が好きならそれでいい。いくらでもかき混ぜていいんです。一番好きな食べ方で食べるのがいいんですよ」
賞をとるほどの納豆を作る職人だが、最後は「自分がうまければいい」と笑い飛ばす。なかなか出来ることではないように思う。そういえば、何につけても冗談を交えながら話をしてくれた。工場も笑いの絶えない現場だった。

ACCESS

有限会社菊水食品
茨城県日立市東大沼町4-29-11
URL http://kikusuigold.com/
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