![]() |
色が薄いが、味は深い。高田農園のお茶お茶処 静岡のなかでも、茶処として有名なのが川根本町だ。静岡県中西部、大井川の流れる一帯にある。高田農園に伺うと、早速お茶が出された。けれど、すこし色が薄いようだ。 すると、中田が思わず「あっ」と声を上げるほど、濃密で深い味と香りがする。そして甘い余韻が続く。色がとても薄いのに、不思議だ。一番茶のさらに早い時期の茶葉は水色(すいしょく)は薄くても味の濃い美味しいお茶になるという。 |
もう一度飲みたくなるお茶づくりのこだわり川根茶といえば煎茶が有名で、今回伺った高田農園の煎茶は、全国茶品評会の農林水産大臣賞をはじめ、多くの賞を受賞している。また、14年ほど前からは、烏龍茶に近い、半醗酵の「釜炒り茶」も作りはじめ、その釜炒り茶の「香駿」と「べにふうき」をセットにした「香りっ子」という商品は、2010年に開かれた世界緑茶コンテストで最高金賞を受賞した。 「最高のお茶を作るために大事にしていることは何ですか?」と伺う中田。 高田農園は、自園自製だ。つまり、茶葉の栽培から、火入れなどの製品加工まですべてを行っている。それだけに大量生産はできない。しかしその分、こだわりを持ち、研究も怠らない。茶葉の品種から乾燥の度合い、そういったすべてが微妙にお茶の味、香りに影響してくるというから、繊細な感覚が必要とされる仕事だ。最後に高田さんが目指すお茶を聞いてみると、「おいしいと、もう一度飲みたくなるお茶」だと教えてくれた。 |
![]() |
ACCESS
- 高田農園
- 静岡県榛原郡川根本町元藤川610
- URL http://takada-cha-cha.com/