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日本最古の将棋駒は平安末期日本に古来から伝わる娯楽、将棋。その起源は古代インドにあるとされ、実は日本に伝わってきた時期は定かになっていない。いくつかの説があり、早いものでは6世紀頃に伝わったのではないかというものもある。ただ、目に見える証拠としては平安時代後期の“将棋駒”が出土しているそうだ。 |
将棋駒ができるまで桜井さんが主に駒の木地として使うのは、江戸指物などに使う柘植。それを冬のあいだに伐採して板状にして保管しておく。木の良い部分を見極めながら切り出して駒形を作り、文字を書いていく。柘植は道管が均一で細工がしやすいのと、女性用の櫛などでもわかるように、手入れをして持つとツヤが出ることから最適と考えられているのだという。 |
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文字を漆で盛り上げる桜井さんが中田に駒を渡す。文字の彫りと漆で盛り上げるを体験させてもらったが、これがまたやはり「はい」と言われてすぐにできるものではない。将棋の駒といえばだいたいイメージができると思うが、装飾ではなく実際に使う駒はそれほど大きなものではない。そこにまずは彫りを入れる。駒に貼った紙を頼りに彫っていくがなかなかうまくいかない。漆で盛り上げるのも繊細な作業を要する。平滑にした文字の部分からはみ出さないように何とか塗っていく。 |
ACCESS
- 将棋駒 桜井和男 桜井亮
- 天童市蔵増甲1058