国産ジーンズの歴史が分かる「ジーンズミュージアム」/岡山県倉敷市

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国内外のジーンズを支える「ジーンズの聖地」

日本ではじめてジーンズがつくられたのは、1960年代。ここ倉敷市児島にある、当時学生服を扱っていた「マルオ被服」という会社が先駆けだった。会社の生き残りを賭けてジーンズ開発に取り組んだこの試みは成功し、「ビッグジョン」と名前を変え、ジーンズメーカーとして一大成長。70年代には、テレビの月曜ロードショーのスポンサーともなり、全国的にその名を馳せた。
そんな経緯で児島は「ジーンズの聖地」といわれ、今でもジーンズ関連企業が100以上も集まっている。有名人気ブランドのベティスミスボブソンも児島の企業だ。

ジーンズミュージアムならではの楽しみも

今回は、そのなかでベティスミスさんにお邪魔することに。ここには、児島のジーンズの歴史がつまった「ジーンズミュージアム」があるのだ。
ミュージアムは味わい深い木造建築。建物もレトロだけれど、展示してある資料も懐かしい気分に浸らせてくれるものばかり。児島のジーンズは、素材から染め、織り、縫製、洗い、仕上げにいたるまで、その技術は世界でも高い評価を受けている。1人1人の体型にフィットしたオーダージーンズにも定評があり、製品と石を一緒に洗うことで生地を柔らかに仕上げられるストーンウォッシュという技法を生み出したのも児島。
このミュージアムでは、そんな創意工夫に満ちた国産ジーンズの歩みを見ることができる。さらに、ジーンズミュージアムではオーダージーンズの受け付けも可能。ふだん何気なくはいているジーンズに新しい発見をしたあとは、自分だけの1本を誂える。こんなワクワクする計画が立てられる場所だ。

ACCESS

株式会社ベティスミス
岡山県倉敷市児島下の町5-2-70
URL http://www.betty.co.jp/
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