高知の小さな蔵がつくる丸い酒「有光酒造」/高知県安芸市

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柔らかく丸い味わいの銘酒

土佐の酒は「辛口」で有名である。でも有光酒造の酒は、柔らかくて、丸い。
そのしっとりした口当たりは、水源の赤野川によってもたらされる。
ここは高知県東部の安芸市。そばを流れる赤野川は、鮎が美味しいことでも有名な清らかな川だ。

昔ながらの酒槽で絞る

有光酒造では、「酒槽(さかふね)」という昔ながらの手法で酒を搾る。機械搾りに比べて、かなりの手間と時間がかかる手法だ。
米を発酵させ、漉す前の段階になったものを「もろみ」というが、それを酒袋に詰め、重ねて槽に並べ入れると、もろみ自体の重さで次第に袋から酒が垂れてくる。それを上から押しぶたでゆっくりと押して搾るのが、「酒槽」だ。こうすることで、風味がいっそう豊かになるという。
有光酒造がこんなふうに手間をかけられるのは、高知はもちろん全国的にも小さい酒蔵だからかもしれない。しかし蔵は小さくても、美味い酒をつくろうとする意気込みは大きい。そんな信念が、やさしい風合いの酒をつくり出している。

ACCESS

有限会社有光酒造場
高知県安芸市赤野甲38-1
URL http://ww8.tiki.ne.jp/~akano/
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