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400年の歴史を持つ鳴子漆器宮城県の旧鳴子町 (現在は大崎市) の名産、鳴子漆器。その起源は江戸初期の寛永年間 (1624年~1643年) にあるといわれている。つまり400年近い歴史を持つということだ。 |
秋田の修行から持ち帰ったものその鳴子漆器を代々支えてきた職人の家に生まれて、自身も漆器作りに長年携わっているのが後藤常夫さんだ。10代の中ごろに秋田の漆器職人の工房に弟子入りし、さまざまな塗の技法を覚えたという。その数なんと約50種類だそうだ。その頃に作ったという後藤さんの処女作を見せていただいた。卵殻によって植物の文様を浮き出した大皿だ。 |
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伝統のその先に行くために後藤さんは言うまでもなく、鳴子漆器のスペシャリストだが、先ほども言ったようにいろいろな手法を駆使している。後藤さんに案内され工房に入り、さまざまな作品を見せてもらった。そこで中田の目を引いたのは、黒が透けて見えるような深い色合いの朱塗りのお盆。器には、何層にも漆を重ねてから研いで現れた繊細な線があしらわれている。 |
ACCESS
- 後藤漆工房
- 宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷122-2