目次
栽培の難しい希少種「カラマンダリン」
カラマンダリンという名前を聞いたことがあるだろうか。「カラ」とも呼ばれるこの果実は、世界でもあまり栽培されていない柑橘類の希少種である。
1935年にアメリカのフロイト博士が発表した種類で、「尾張系温州みかん」と「キングマンダリン」をかけあわせてできた果実だ。
日本に入ってきたのは1955年。栽培が難しく、アメリカでは商業用栽培に成功しなかったそうだが、研究を重ね、日本ではわずかではあるが商業用として栽培されるようになった。
糖度が高く初夏まで楽しめる甘味
特徴はふたつ。まずは味について。カラマンダリンは実ができてから、収穫するまで約1年間もの間、樹になった状態で育てる。そのため、養分をたくさん実にためることができ、糖度が非常に高いのだ。みかんよりも甘いその味には驚かされる。
もうひとつの特徴は収穫時期が遅いこと。みかんというと、冬にこたつに入って食べる、というイメージが強いが、カラマンダリンの収穫時期は4月から5月にかけて。みかん類のなかではもっとも遅い収穫時期となる。
一見すると、オレンジのようで、皮は硬そうに見えるが、簡単に手でむくことができる。そしてがぶりと口に入れれば、みかんのように甘い。みかん、オレンジは数あれど、その最後を飾るのは・・・カラマンダリン。ぜひ一度、食してみてほしい。
すべての自然は味方!「赤目自然農塾」/三重県名張市 – NIHONMONO
自然農という考え方 最近よく耳にする「自然農法」という言葉。その第一人者ともいえる川口由一さんが主宰するのが、ここ「赤目自然農塾」。現在、自然農法にはまだ厳密な…