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有機質発酵肥料を開発した
微生物農法とは少し聞きなれない言葉かもしれないが、読んで字のごとく、微生物(それに酵素も)を応用した農法のこと。創作者は島本覚也(かくや)さん。日本ではじめて木材くずの堆肥化と実用化を成功させた人物で、独自の有機質発酵肥料、葉面散布材などを開発。
その研究成果は国内だけでなく、中国や韓国など、東南アジアをはじめ、世界各国で環境保全型農業技術として導入されている。
地力と自然のサイクルを活かす
その根本となるのは「地力にまさる技術なし」という考え方。作物は土から栄養をとる。だから土の力を強くしておいしい作物をつくろうという、とてもシンプルな考え方だ。その強い土を作るために、微生物と酵素に注目し、研究をすすめ、上記のような技術を開発したのだ。
自然のサイクルが、作物本来の姿を導き出す。ならばそのサイクルを知ろう。そして人為的に捻じ曲げられたものを元の状態に戻せばいい。島本微生物農法は、自然本来の姿を目指した農法といえるのかもしれない。