第4回[業界事情]若い世代と醤油づくりの変化
醤油は液体なので運ぶのが一苦労なんですよね。車のない時代、人が背負って山を越えるのは現実的ではないわけです。地域の中に酒蔵や味噌屋、醤油屋がありました。その後、車が登場して遠くまで運べるようになりますが、その土地でつくって、その土地に住む人たちに販売することが多かったと思います。すると近隣の醤油メーカー同士はライバルです。自分たちの売り上げを上げるにはライバルと闘わなくてはいけないわけで、「昔はバチバチに争っていたよ!」という話はよく耳にします。
ただ、今の時代になると必ずしも地元だけに販売する必要がないため、様々な醤油や販路が生まれています。そして、そこに登場するのは若い世代がきっかけになっていることが多いです。今回はそんな若手にまつわる話をご紹介したいと思います。