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にほんものストアスイーツの専門家に前園真聖さんが就任!第一回はおすすめのプリンを紹介

〜 第1回 おすすめスイーツ 〜

プリン

子どもの頃に喫茶店で食べたプリンがスイーツの原点

はじめまして。

にほんものストアでスイーツマスターとして、商品選定や連載をすることになりました前園真聖です。よろしくお願いします!

僕のスイーツの原点は、子どもの頃に連れていってもらった喫茶店で食べたプリン。子どもの頃から甘いものが好きで、当時は家の近くにコンビニもなかったので、スーパーで買ってもらうプッチンプリンや家で作ってもらうホットケーキが楽しみでしたが、あの喫茶店で食べたプリンがすごく美味しかったことを覚えています。今でこそ、スイーツの種類もたくさん知っていますけど、子どもの頃に食べたあのプリンの印象が残っていて、スイーツというと、まずプリンが頭に浮かびます。あのプリンが自分のスイーツの原点になっている気がしますね。

高校時代は部活があったため、外食の機会や、それこそおやつを食べることも少なかったですし、プロになってからは、食事の管理、制限がありました。現役を引退してから、日々の生活の中でスイーツを食べる機会が増えましたね。

もちろん現役時代も、食事に行けばデザートを食べる機会はありました。でも、僕が現役の頃は、今のようにSNSなどでそれを表に出す機会もなかったですから、「スイーツ好き」という印象はなかったかもしれません(笑)。甘いものは当時も好きでしたし、バランスを気にしながら食べていました。ただ、アスリートとして意識的に制限はしていましたね。

ブラジルでプレーしていた頃もプリンも思い出深いです。ブラジルのプリンは練乳、コンデンスミルクが使われていて、ミルキーで甘くて濃厚な味わいが特徴。美味しかったですね。

引退後、極端に量が増えたわけではないですが、そこまでストイックに制限する必要もなくなったので、スイーツも頻繁に食べるようになりました。それこそ、毎日食べてもいいわけですし(笑)。

スイーツの魅力はバリエーションの豊富さとホッと一息つけること

僕が思うスイーツの魅力は、まずバリエーションが豊富なこと。和洋中、実にいろいろなスイーツがあって、プリンだけをとっても本当にたくさんの味、材料の違いがある。それから、ホッと一息つけるのもスイーツの魅力だと思います。僕は食後にスイーツを食べないと食事が終わった気がしないんですよね。食事とスイーツは僕にとってはセットで、スイーツは「食事のカテゴリー」に入っています。

今はスイーツの情報収集もしやすいですよね。インスタで「#プリン」を検索することも多いですし、僕がスイーツ好きなことを知ってくれている方も多いので情報を提供してもらう機会も多い。常に新しいスイーツを探しています。

プリンは平均すると年間300個くらい食べています。ほぼ毎日、食べていますね。朝起きて食べることもあるし、家に常備されています。スイーツの中でも特にプリンが好きな理由は、子どもの頃からずっと身近にあったこと。スーパーやコンビニ、カフェや喫茶店、レストランと、どこにでもあるし、今ではプリン専門店もかなり増えています。手軽に食べられて、しかも重くない。手土産にもなるし、ネットでも買えるし、スルッといつでも食べられるのがプリンの魅力ですね。それから、ひとことでプリンと言っても、種類が本当にたくさんある。お店によって味がまったく違うので、その奥深さが魅力ですね。

プリンのトレンドはというと、定番で美味しいものはずっと変わらないのですが、日々進化していて、バリエーションもどんどん増えています。少し前はなめらかなものが流行っていましたが、今は昔ながらの固めのプリンが増えていたり、同じ固めのプリンでも、卵や牛乳、カラメルソースがお店によって違うので、新しいものを食べるたびに発見があったり、トレンドもどんどん変わっていくなと感じています。本当に奥が深いですね。

それから、コンビニスイーツの進化もすごい。コラボ商品もあるし、本当にレベルが高いなと感じています。手軽に買えるのも魅力。新しいのが出たら必ず食べています。専門店とはまた違った魅力があって、幅の広さがありますね。

実は、プリン好きが高じて「プリン専用のマイスプーン」を持っているんです。手作りビーカープリンで有名なマーロウさんの葉山の店舗に伺った際にそこで使わせていただいたことがきっかけで、プリンを邪魔しない“抜け感”に感動しました。口触りが全然違って、普段から持ち歩いています。もちろん、お店によってはスプーンにもこだわりを持っているところもあるので、必ずお店の方に確認してから使うようにしています。

ここからは、最近はまっているおすすめのプリンを紹介します。

ひとつめは、加藤牧場のなめらかプリン

なめらかな舌触りに濃厚な味が特徴のプリンです。まず、牧場なので牛乳に間違いがない。ミルキーでコクがあって、カラメルがちょっとビター。牧場自慢の牛乳の味が十分に生かされていて、埼玉県産の卵など地元の食材を使ったシンプルでありながらもこだわりの詰まった一品。ミルクの風味とコクが感じられて、ちょっと甘めな味わいにカラメルのビターさが効いています。名前の通り、とてもなめらかな口どけも特徴ですね。

次に紹介するのは、川越プリンの「川越いも」

川越といえば、さつまいもが有名ですが、その川越いもが練り込まれ、凝縮されたお芋の味わいを楽しめるプリンです。さらに特徴なのが、ダイスカットされたお芋の食感も楽しめるところ。とろっとしたプリンの食感に加えて、ザクザクとしたお芋の食感がたまらない一品です。お芋を練り込んだプリンは少なくないですが、ダイスカットしたお芋が入っているのは珍しいと思います。

3つ目は、糀屋の「糀ぷりん」「プレミアム糀ぷりん」

伊勢神宮で有名な三重県伊勢市にある老舗の味噌醤油醸造元「糀屋」がつくる糀プリンです。味噌醤油の醸造元ならではの発想でつくられていて、プリンに「甘こうじ」と「たまり醤油」を隠し味に使っています。地元契約農家のたまごと生クリームを使って作られたプリンは濃厚でなめらかな舌ざわり。甘こうじを使うことで、砂糖の使用を極限まで減らしているというのもうれしいポイントですね。なめらかな生地には、「たまり醤油」を加えることでコクとまろやかさが加わり、濃厚なプリンとの相性も抜群です。定番の「糀ぷりん」とより濃厚な「プレミアム糀ぷりん」の食べ比べもおすすめです。

4つ目は、うめはらの「うめはらプリン」

ホテル創業時からのオリジナルレシピでつくられているというホールプリンは、昔なつかしい硬めのプリン。素材にこだわり、卵は平飼い卵、砂糖は100%国産原料のきび砂糖、最高級のラム酒にタヒチ種グレードAのバニラビーンズをたっぷり漬け込んだバニラエクストラクトを使用。3時間かけて低温で丁寧に焼き上げられるプリンは、作りたてをお届けするために数量限定。優しい甘みとラムとバニラの芳醇な香りとほろ苦さが絶妙な、大人にこそ食べて欲しいプリンです。ホールプリンは、ケーキのように切り分けて食べられるので、複数人で仲良く分けて、もちろん贅沢に一人でも。ステイホームの今、自宅でリッチな気分を味わえるおすすめプリンです。

5つ目は、菓子屋艷(YEN) の「南瓜の焼きプリン」「杏仁豆腐」

ほっくり系の南瓜の焼きプリンです。かぼちゃよりもかぼちゃらしいほどの濃厚な味わいが特徴の焼きプリンは、とにかく舌ざわりなめらか。まずは、そのまま一口食べてみてください。とろけるような味わいを堪能してから、付属のカラメルソースをかけると、ほろ苦いソースがよりかぼちゃの甘みを引き立てます。このなめらかな舌ざわりに仕上げるために何度も丁寧にこしているそうです。また、卵をつかっていないプリンですが、ここの杏仁豆腐も絶品です。口のなかで広がる爽やかな杏仁の香り、すっととろける口どけは癖になりますよ。

プリンはどこに行ってもあるし、たくさんの種類と味があって、僕の中では毎日食べる食事みたいなもの。それくらい身近で、いつでもスルッと食べられるところがプリンの魅力だと考えています。

いつでもスルッと食べられるところがプリンの魅力!

第2回栗スイーツ編はこちらから