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発見された史跡
平城宮とは平城京の大内裏のこと。つまり、天皇の住まいである内裏と、政や儀式を行う外朝があった場所である。いってみれば、1300年前の御所であるが、じつはこの場所は大正時代になるまで、史跡として認定されていなかったのである。
794年の平安遷都後、平城京は人々から見放され放置されていた。建物は次第に壊され、農地として利用されるようになったという。そうして時を重ね、平城京跡は土の下に忘れられていった。
時代は下り、幕末の1850年代。当時、奉行所に勤めていた役人が、勉学の末に、平城京というものはここにあったはずだという研究を行った。それが驚きの「田んぼのなか」だったというわけだ。明治になり保護活動が進み、大正11年にようやく国の史跡として認定された。
世界文化遺産に登録
ようやく発掘活動が本格化されたのは、戦後のこと。その活動は現在でも続いており、史料価値の高い出土品が数多く見つかっている。
そして、発掘活動とともに進められている事業が、平城宮の復元である。まず1998年に宮の入り口とされる朱雀門が復元された。続いて、平城遷都1300年となる2010年に、第一太極殿が完成。
平城宮跡は、1998年に、東大寺などとともに「古都奈良の文化財」として世界文化遺産として登録された。夜には朱雀門がライトアップされる。暗闇に朱塗りの門が浮かぶ光景は、遠い奈良時代を思わせるほど幻想的だ。
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