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平城京鎮護のために創設された近鉄奈良駅を降り、東大寺を左手に見ながら歩を進めると、大きな鳥居が現れる。その鳥居をくぐり、奈良公園内を進むと、行き着くのが平城京鎮護の杜、春日大社である。 |
奉納される舞を見る中田が訪れた日は、「薪御能・呪師走りの儀(たきぎおのう・しゅしはしりのぎ)」が行われるということで、奉納される金春流の「翁」を見学させて頂いた。「呪師」とは、法会の場から魔を払い結界をつくる役で、その激しい動作から「呪師走り」との名がついたとされる。能楽の中で最も古い呪師芸能と言われており、古くは僧職につくものが演じたが、時代を経て役者が演じるようになり現代の「翁」に形を変えたのだという。 日本人なら知らない者はいない、奈良公園の鹿たち。この鹿も春日大社と深い関係がある。春日大社創建の際、茨城県の鹿島神宮に祀られている武甕槌命が白い鹿に乗ってやってきたとされており、鹿は神様の使いとされ大切に保護されてきたのだ。現在では約1200頭が生息しており、国の天然記念物にも指定されてる。緑あふれる敷地に建つ朱の社殿「春日大社」。1300年も昔から続く伝承は、今も形をかえて息づいている。 |
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ACCESS
- 春日大社
- 奈良県奈良市春日野町160
- URL http://www.kasugataisha.or.jp/