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復活させた祖父の酒造り
1902年に京都市東山区で産声を上げた「藤岡酒蔵」。その後、明治、大正、昭和と時代を経るにつれ、順調にその規模を大きくし、他県にも製造場を作るなど、最盛期は8000石もの醸造石数を誇った大きな酒蔵だ。
ところが平成に入り、三代目が急逝されたことから、その幕をいったん閉じることになった。現在の「藤岡酒蔵」は、“うまい酒をもう一度自分の手で作りたい”という思いを持ち続け、各地の酒蔵で勉強を重ねた5代目の藤岡正章さんが、7年の時を経て復活させた酒蔵である。
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蔵を見学できる工夫も
最初の年に作ることのできた量はわずか28石だったという。最盛期の約300分の1の量である。それでも、すべて手作りの完全純米酒にこだわり、青空のような爽やかさが特徴の「蒼空(そうくう)」を復活第一弾として完成させた。
蔵にもこだわり、ゆっくりとくつろげる囲炉裏や仕込み蔵をのぞくことのできるバーカウンターなどを設置。蔵を訪れると、目の前で職人さんの酒造りが見られる趣向だ。
一度途切れた伝統を復活させる。藤岡さんが何としてでも酒を作りたいと思ったのは、閉鎖に際し、最後に口に含んだ酒の味が忘れられないからだという。酒と酒作りにかける思いが伝わってくる。
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NIHONMONO – 「にほん」の「ほんも…
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赤レンガの蔵で作るこだわりの日本酒「松本酒造株式会社」/京都府京都市 – NIHONMONO
伏見の地に息づく酒造り 松本酒造のある京都の伏見は、兵庫の灘などとならび、全国に名の知れた酒どころ。とくに幕末
NIHONMONO – 「にほん」の「ほんも…
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伝統と革新の融合で生み出す日本酒 「山本本家酒造」/京都府京都市 – NIHONMONO
多くの人に愛される日本酒「神聖」 「かあちゃん、いっぱいやっか?」――人気喜劇俳優・伴淳三郎を起用したテレビC