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お祭囃子の音に魅了され、世界に通用する西洋音階の和笛を作った。日本の和笛演奏家の9割が愛用し、佐渡の伝統音楽芸能集団「鼓童」の演奏家も使っているという蘭情(らんじょう)さんの笛。一流の演奏家から愛され続ける秘密は、さまざまな場面に対応できる音階と、素材にこだわった音色にあった。 「昔のお囃子の笛というのは日本独特の律で、洋楽の対応にはまったくなってないんですよね」と蘭情さん。 子どものころ、祭りの笛の音に心惹かれたという蘭情さんは、小学3、4年生ですでに独自の笛作りを経験していたという。 |
思考錯誤を繰り返し、演奏家の望む和笛を目指すなんと、蘭情さんの笛作りはすべて独学だそうだ。 「今までは、100本作ってようやく1本成功するという笛作りがおこなわれていたんですよね。でも、それじゃしょうがない。100本作ったら、100本成功させなきゃいけない」 |
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「どんな音になるだろう」ここから始まるそんな蘭情さんの笛を中田も吹かせてもらった。 通常、笛は真竹なら真竹、篠竹なら篠竹を使って作られるが、中田は「真竹と篠竹を半分ずつ合わせて笛を作ったら、どんな音になるでしょうね」と興味津々。 |
ACCESS
- 笛師 蘭情
- 千葉県東金市
- URL https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/6565/