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日本最北の須恵器の窯津軽金山焼の歴史は30年。比較的新しいとされている益子焼でも江戸時代後期から始まったとされているので、津軽金山焼はかなり新しい焼き物だ。1985年に五所川原市金山地区に松宮亮二さんによって登り窯が作られその歴史は始まった。 |
素朴で温かな風合い須恵器製作は10世紀ごろまでとされている。青森の焼物もその頃から途絶えてしまう。そこから約1000年のあいだ、青森は大規模な産地としての活動を中断していた。そこに登り窯を作り、再び青森の焼物として津軽金山焼が始まった。 |
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青森に生まれる「新しい」伝統金山焼を制作する際に使う土と燃料の松はすべて青森のものだと松山さんは話してくれた。金山の大溜池の底に堆積していた良質の粘土。山林に生きる赤松。「これから500年の間、陶芸家が仕事ができるほどの豊かな自然がここにはあります」(松宮さん)。その自然を活かして「新たな伝統」は生まれる。「新しい」が「伝統」になるためには、多くの人に知ってもらい、作り手も増やさなくてはいけない。津軽金山焼では1991年に陶芸家の育成を開始、同じ年に津軽金山焼初級3ヶ月講座を開設するなど、広く一般へ認知を広める活動もしている。また青森世界薪窯大会を主催するなど世界へ向けても発信している。 |
ACCESS
- 津軽金山焼窯業協同組合
- 青森県五所川原市大字金山字千代鶴5-79
- URL http://kanayamayaki.com/