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薩摩切子の今昔薩摩切子の誕生は、1846年に島津家第27代藩主・島津斉興が創設した製薬館・医薬館をきっかけに、そこで用いるためのガラス器として製造されたことに端を発する。その後、第28代藩主・島津斉彬によって工場が設営され、本格的な製造が行われると、城内にあった花園跡精煉所が研究の末、当時の日本では薩摩藩でしかつくり得なかった、紅ガラス創造に成功。その後も多彩なガラス創造を実現し、全国に「薩摩切子」の名を知らしめた。 |
“ボカシ”を特徴とする「切子」とは、ガラスにカット文様を刻み込んだことをいうが、薩摩切子の最大の特徴は、”ボカシ”といわれる色彩のグラデーション。 |
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繊細な仕事が美しさの秘密薩摩切子をつくるにはいくつかの工程があるが、おおまかには以下のようになる。 1:坩堝(ルツボ)でガラスを溶解。溶けたガラスを吹き竿に巻きとる 今回中田が訪問した工房では、職人の方の技術を間近で触れたほか、製造過程のガラスを巻き取る作業やカットを体験。少しでもずれると作品の美しさを損ねてしまう、その難しさを実感した。 |
ACCESS
- 薩摩びーどろ工芸株式会社
- 鹿児島県薩摩郡さつま町永野5665-5
- URL http://www.satuma-vidro.co.jp