異なる源泉を有する露天風呂
「石山離宮 五足のくつ」は、天草西海岸に沿って走る国道389線沿いにある景勝地『鬼海ヶ浦』のすぐ近くに佇む、ヴィラタイプの宿泊施設。
ABCタイプで15ある客室には、すべてが露天風呂つき。いずれも天草を感じさせる野趣ある佇まいで、海を望めるものもある。源泉100%かけ流しの温泉は、 ヴィラA/Bは700有余年の歴史を誇る下田温泉。Cでは敷地内の地下450mから湧き出る自家源泉と、異なる源泉をチョイスすることが可能。自然に囲まれ、遠くに東シナ海を望みながら、異なる露天風呂を満喫したいと、リピーターが多いのもうなづける。
“アジアの中の天草”
到着してまず驚かされるのが、連絡をせずとも2~3名のスタッフが出迎えてくれること。なんでも、全ての予約客がチェックインをするまで、常に出迎えることができるよう待機しているとか。【日本でも九州でもない“アジアの中の天草” 甘美でエキゾチックな滞在アジア型リゾート】とうたっているだけあり、各所に天草らしいエキゾチシズムを取り入れながら、どこか懐かしい雰囲気でくつろぐことができる空間が提供されている。
東シナ海を眺めながらの食事
食事は食事棟の、東シナ海を見渡す専用個室で。天草の山海の幸を使い、日本食の五味に加え、北大路魯山人が重要視した素材本来のうまさを引き出す「淡味」を追求された料理は、どれも満足のいくものだ。この宿でおすすめめなのは、お弁当。前日の20時までに予約が必要だが、天草の海のもの、山のものに加え、じゃこめしなど豪華な内容、フタを開けるのが楽しみである。