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須佐神社の名所「大杉さん」
出雲は、須佐之男命（すさのおのみこと）がヤマタノオロチを退治したゆかりの地。須佐神社では、その須佐之男命の御魂を祀っている。
須佐之男命を祀る神社は数あれど、ここは唯一、御魂を祀った名高い神社。古来、農耕、殖産、興業などの神様として敬われており、最近では日本イチのパワースポットとしても注目を集めている。
なかでも、もっとも強力なパワースポットが、境内にある樹齢1300年をかぞえる杉の大木なのだとか。その昔、加賀藩から金800両で船の帆柱にしたいという申し出があったが、大切な木のため断ったという逸話もあり、今でも「大杉さん」と呼ばれて親しまれている。
須佐神社恒例の無形文化財指定「切明神時」
そして、須佐神社で有名なのが、毎年８月のお盆におこなわれる「切明神事」だ。巨大な傘の骨組みに桜の造花などを飾った神事花（じんじばな）に神様をお迎えして、秋の豊作を祈る。神事花のまわりでは、花笠に着流し姿の人々が念仏踊りを踊り、鉦や笛の音もにぎやか。県の無形文化財にも指定されたお祭りである。
須佐神社には七不思議も
また、スピリチュアルな神社だけあって、社には古くから伝わる七不思議が。日本海が満潮のときに潮の花をふく「塩ノ井」や、男松と女松が一体になった「相生の松」（残念ながら現在は残っておらず、別の松が植えられている）をはじめ、今でも須佐之男命とゆかりの深い伝説が語り継がれている。スピリチュアルなパワーに満ちた須佐神社。一度は訪れてみたい神社だ。
