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五十崎の伝統工芸品を現代にも
五十崎の伝統工芸品である手漉き和紙を用いて、現代社会に新たな提案をすべく立ち上がった会社。
代表の齋藤宏之氏は、2008年7月にIターンで株式会社五十崎社中を起業。手漉き和紙を使った壁紙や照明、タペストリーなど、五十崎の匠の技と現代の感覚を融合したアイテムを展開している。
なかでも、フランスからガボー・ウルヴィツキ氏をデザイナーに迎えて制作した“装飾用壁紙”、コースターやギフトカード、レターセットは、五十崎和紙にギルディングと呼ばれる金箔貼りを施した美しい出来栄え。
フランスのデザイナーとコラボ
ガボー氏は金属箔を使った壁紙のデザインで有名で、2007年にはフランス国家遺産企業の認定を受けている。これは、産業発展の道のりを物語る遺産を保護し、歴史を後世に伝えるためのフランスの制度で、文化遺産と認められた企業に授与されるものだ。
五十崎の先人たちが育んできた“ものづくり”の技と、フランスを代表するデザイナーのコラボレーション。
その矜持に満ちた商品は、大州和紙が現代でも見事に通用する証だ。