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「陶板画」という複製手法
大塚製薬グループによって設立された「大塚国際美術館」は、西洋の名画1000点以上を有する世界初の陶板画美術館。これまで、絵画の複製は紙やキャンバスなどにおこなうことがほとんどだった。しかしこれだと退色劣化してしまう。そこで、大塚製薬のグループ会社である大塚オーミ陶業が世界で初めて開発したのが陶板画だ。
陶板画は、陶器でできた大きな板に、原画をそのままの色彩・大きさで忠実に再現したもの。1000年経っても色褪せることなく、美術品の本来の価値を保ったまま保存できるという、画期的な発明なのだ。
世界の至宝に出会う
大塚国際美術館では、門外不出の「ゲルニカ」や、戦争で分散していたエル・グレコの大祭壇なども復元され、日本にいながらにして世界の優れた美術に触れられる。名画のなかにはかなり大きなものもあり、その大きさに陶板を焼くのは難しく、また原画のもつ色彩を表現するために2万色以上の色の開発が必要だったというが、それも日本の高度な技術力のタマモノ。そのお陰で、価値ある絵画に一堂にお目にかかることができるのだ。
教科書や美術書でしか見られなかった名画たち。ここに行けば、そんな世界の至宝に会える。
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生活に根付いた日本の藍 「ジャパン・ブルー」といえば、サッカー日本代表。でも、もう1つ世界に知られるものがある
藍染めの奥深さに迫る「一草」/徳島県徳島市 – NIHONMONO
「藍を建てる」とは? 「一草(いっそう)」は、藍染作家の梶本登基子さんが主宰する藍染工房。徳島の天然藍を染料に