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直島の中核 美術館とホテルの融合
ベネッセハウス、地中美術館、家プロジェクトなど、アートの要素がぎっしり詰まった瀬戸内の小さな島、直島。その中核を成すのが、美術館とホテルの要素を兼ね備えた「ベネッセハウス」だ。
美術館には、現代アートを中心に約350点がコレクションされ、屋外にも直島の自然からインスピレーションを得た作品が随所に設置されている。それらの作品は、直島とベネッセハウスに存在するためにつくられた「サイトスペシフィック・ワーク」。作品、直島の自然、そして安藤忠雄氏による建築と渾然一体となって、見る人々を魅了している。
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ベネッセハウスでアートを身近に
ホテル棟のほうは、全部で4つに分かれている。美術館のなかに設けられた「ミュージアム」、モノレールで丘を登った「オーバル」、レストランやスパなどの施設が併設され、宿泊者専用エリアの各所にアートスペースが設けられた「パーク」、波打ち際からわずか数歩という「ビーチ」の4棟だ。すべての建築が安藤忠雄氏の手によるという、建物自体がアートなホテルである。
随所にアートスペースが設置されたベネッセハウスでは、どのホテル棟でもアートを身近に感じながら時間を過ごすことができるが、それに加えて各部屋にもそれぞれ作品が展示されているという贅沢さ。ここでは、朝に夕に移ろい行く作品の表情までを存分に堪能できる。
これだけアートと密接に過ごせるホテルは非常に珍しい。直島にお越しの際には、美術館めぐりだけでなく、ホテルでもアート三昧にどっぷり浸ってみてはいかが？
