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地酒を提供する週末レストラン「無垢根亭」
大阪の北東部に位置し、東には生駒連山が南北に走るのどかな街、交野(かたの)。その生駒連山の麓に、1829年から続く酒蔵、大門酒造はある。山から湧き出る清水と、肥沃な交野が原で育まれた米で、酸味の効いたさわやかな酒を造り続けている。
この酒も人気なら、もうひとつ、週末だけオープンする「無垢根亭」というレストランも地元では大人気だ。建物は江戸末期に建てられた仕込み蔵を改装したもので、和の香り漂う雰囲気のなかで地酒と手料理が味わえる。
ここではクラシックやジャズ、落語などのイベントも開催しており、しかも接客をおこなうのはすべて蔵の人間。飲み手と造り手のコミュニケーションを大切にしているという、大門酒造ならではの趣向である。(営業詳細は公式HP又はSNSをご確認ください。)
世界を旅した経験を酒造りに活かす
ちなみに、現在、6代目蔵元兼杜氏を務めているのが大門康剛さん。康剛さんには1969年から5年間、世界各地を放浪してまわったという経験がある。その経験から、世界に日本酒と日本文化の素晴らしさを伝えたいという思いが募り、日本酒を全世界に向けて発信する「eSake.com」というサイトの運営もするという、視野の広い人物である。
酒を通して、人と人が、そして日本と世界がつながっていく――。大門酒造が目指すのは、その「場」を作ることなのかもしれない。
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