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古くから信仰を集める多賀大社
多賀大社は古事記に「伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)は淡海の多賀に坐す」とあるように伊邪那岐大神が鎮まった場所。伝説では、伊邪那岐大神が多賀大社の東方にある杉坂山に降臨し、のちに多賀に鎮まったという。とくに、伊邪那岐大神降臨という伝説から、奈良時代、平安時代を通して、公家たちからの信仰が篤かった。
時代が下り鎌倉時代に入ると神仏習合の時代に入り、多賀大社にも1494年に天台宗の不動院が建立された。その後もいくつかの寺院が建立され、その活発な布教活動により、多賀信仰も「多賀大明神」として全国的に広まっていった。
長寿祈願と“お多賀さん”
豊臣秀吉も多賀大社への信仰があったひとり。1588年に母の延命を祈願したという逸話は有名で、それが成就したとして社殿改修をおこなったうえ、1万石を寄進したという。秀吉も頼ったように、多賀大社は長寿の社であり、庶民からの信仰も篤かった。
「お伊勢参らばお多賀へ参れ」という歌があるが、中世から近世にかけては多くの参詣客が訪れたという。現在でも「お多賀さん」の名で親しまれ、鳥居から神社までの参道はおみやげ屋などで賑わっている。
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