九谷焼に赤で繊細な模様を描く。陶芸家・見附正康さん/石川県加賀市

九谷焼に赤で繊細な模様を描く。陶芸家・見附正康さん/石川県加賀市

九谷焼を継承する若き作家

1975年生まれ、中田とほぼ同年代という若き陶芸作家である見附正康さん。
石川県立九谷焼技術研修所で学び、卒業後は石川県無形文化財の認定を受けている九谷焼のトップランナー福島武山(ぶざん)に師事し、修行を始めた。

九谷焼に繊細な絵付けを施す

見附さんの作品の特徴は赤絵。
下色を白に焼いた九谷焼に、赤で繊細、かつ流麗な模様を描いていく。遠目に見れば、その存在感に目が惹かれ、近くでじっくり見れば、その繊細さに驚く。赤と白というシンプルな配色なのにもかかわらず、力強く、緊張感のある作品がズラリと並ぶ。

注目を集める作品

見附さんは2006年に経済産業大臣認定の伝統工芸士に認定され、翌年、工房を構えて独立。
作品は数々の賞を受賞し、石川県立美術館や九谷焼美術館に所蔵されるなど、若手ながらその評価はすこぶる高い。
中田の呼びかけにより行われる「TAKE ACTION FOUNDATION CHARITY GALA 2010」では、秋元雄史氏の監修のもと、佐藤オオキ氏と共同制作した作品が出展された。

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陶芸家 見附正康
石川県加賀市