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シルクロードから伝わり発展した文化あまり聞き慣れない「木画(もくが)」という言葉。木で絵を描くのかな、それとも木に絵を描くのかなと想像はできるものの、具体的な作品は思い浮かばないかもしれない。木画とは、木片を組み合わせ、その木目や木肌を生かして独特の模様を作り、箱や家具などに装飾を施すというもの。木片以外にも象牙や鹿角といったものも使用され、代表的な幾何学模様を始め、さまざまな文様を作りだす技法だ。 古代エジプトにその原型を見ることができるというが、日本にはシルクロードを通り、中国から伝わったとされる。 |
正倉院の宝物に残る技術を現代へ「天平時代のデザインは、現代のわたしたちから見ても新しい」と語るのは、坂本曲斎(きょくさい)さん。正倉院の御物の修理を手掛けているという職人さんだ。たしかに、和というだけでなく、どことなく異国情緒も漂うその姿は、なんだか新鮮でもある。 「今ではあまりしられていない伝統の技である木画を多くの方に知ってほしい」ということで、坂本さんは月に一度、自ら作品を解説をするなどして普及活動も行っている。 |
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ACCESS
- 木画工房
- 奈良県奈良市