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思わず目を奪われる漆の彫刻作品
漆塗りと人体を融合させた、独特のデザインが見るものの目と気持ちを奪う。
漆の持つ甘美な艶、人体を抽象的に表現したフォルム。その2つが融合し、ある作品は異空間にいるような不思議な気持ちに、またある作品は恐怖を抱かせ、そしてまたある作品は心を温かくさせる――。
一言で表現するのは難しいが、ずっと昔の記憶にあるような、しかしこんなものは初めて見たような、とにかく何か心に引っかかる作品。
漆を知り、生まれるもの
そんなオブジェを作っているのが、1981年生まれという若きクリエイター、青木千絵さん。金沢美術工芸大学に在学中に漆と出会い、その美しい艶に魅入られたという。その後、同大学院に進学し作品作りに没頭した。これまでに「ギャラリー手」で個展を開き、「TAMA VIVIANT」などの展覧会にも出展、絶賛を受けている。
青木さんは、2010年に金沢美術工芸大学大学院博士課程を修了し、現在はフリーで活動をしている。
今後、どのような作品が彼女の手から生まれてくるのか、そしてどのようにわたしたちの目と心を奪っていくのか、非常に楽しみだ。
いつもの暮らしに輪島漆器 「輪島キリモト・桐本木工所」/石川県輪島市 – NIHONMONO
朴木地屋からはじまった もともとは江戸時代後期に輪島漆器の製造所として、スタートした工房。昭和初期に桐本久幸さ