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“みやじ豚”がおいしいわけ臭みがなく、パクパクと口に運べる肉。脂身がクリーミーで上品な味だから、たくさん食べても飽きない。みやじ豚が作り出すのはそんな豚肉だ。どんな品種の豚なのだろうと思って聞いてみると「一般的な三元交配種ですよ」という。日本では一番数の多い、いわば王道ともいえる品種だ。 だけれども、確かにおいしい。そのわけは「血統、えさ、育て方」にあるという。なかでも特にこだわっているのが「育て方」。代表の宮治勇輔さんは「できる限りストレスを与えないで育てる。それがうちのこだわりです」という。 |
兄弟一緒に、みんな仲良く群れをなす生き物はすべからく力で序列を決める。つまりケンカをして強い奴を決めるのだ。豚もその例にもれず、ひとつの小屋にたくさんの豚を入れると、序列ができるのだという。しかも、普通の養豚の場合は成長に合わせて4回ほど小屋替えをする。ということはつまり、4回もケンカのストレスがかかるということなのだ。 |
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農家が活躍できる場を作りたい宮治さんは養豚家としてお仕事をするかたわら、NPO法人「農家のこせがれネットワーク」の代表を務める。このNPOは文字通り、全国の“こせがれ”を集め、次世代就農者の連携をつくる活動だ。跡継ぎがへっている農家の現状を少しでも変えるために、新規就農者へも支援を行っている。宮治さんの言葉を借りれば「若いみんなで農業を盛り上げていこう」という活動だ。 「仲間を作ることで、喜びや苦しみを共にしようというネットワークですか?」と中田が聞くと、「それも大きな目的です。もうひとつ大きなものは異業種交流のネットワーク。農家だけで集まると、ついグチが多くなる。会社員のグチといっしょです。でもそこに異業種の人がいると、新しい商品開発などの話になるんです。そういう場を作るお手伝いができたらいいなと思って活動をしているんです」 |
ACCESS
- 株式会社みやじ豚
- 神奈川県藤沢市打戻539
- URL http://www.miyajibuta.com/