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竹で編まれたソファ。まずは棚に飾ってある八木澤さんの作品を見せてもらう。花器やかごが中心で、細密画のように緻密に編みこまれた作品の、繊細な美に目を奪われる。かと思えば、ざっくりと編んで竹の素材を前面に出した作品も見受けられる。細かい編みのものよりも力強さが感じられて、また違った魅力を放っている。 |
ソファを可能にする竹。ざっくり編んであるので、なかに照明を入れれば間接照明ともなり、足元から不思議な光に照らされることになり、幻想的な世界が生まれる。「これは本当に面白い」と中田は少しの間、動こうとしなかった。座っても平気な強度を保つためには、精密な設計図が必要なのだろうと思うが、図案等は作らないずに、頭の中にだけ設計図があるという。 |
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人の輪で、竹の魅力を広める。工房では、数名の作家さんが作業を行っていた。巧みな手さばきで淡々と竹を編み続ける。 最後に、八木澤さんの師であり父である、故・八木澤啓造氏の製作を追ったドキュメンタリー映像を見せていただいた。故・八木澤啓造氏は戦後に竹工芸の技術を学び、大田原市の竹工芸の礎を築いた方だ。その熱意は国内に留まらず、タイやフィリピン、中国等、産業を持たない貧窮した地域に竹工芸の技術を伝える活動にもご尽力された。 |
ACCESS
- 八木澤竹芸工房 八木澤正
- 栃木県大田原市
- URL https://www.yagisawacrafts.com/