2011年梨自慢コンテスト1位の梨!
鈴木博文さんの畑には、たわわに実った梨がいくつもぶらさがっていた。
色も大きさもバツグン。
さぞおいしかろうと思いきや、「もうちょっとなんだよね」と鈴木さんはいう。
「あとほんの少し後に来てくれれば、ここでもいで食べられたんだけどね」
素人目には、最高の状態に見えるが、プロの目では“まだ青い”という。
梨好きの中田は「でも、いただいてもいいですか……?」と言い、ひとついただく。
「うーん、やっぱりおっしゃるとおり、少し青い味がしますね。それでも、おいしいけど」
「本当はもぎたてが一番おいしい。だからここで食べてもらいたかったんだけど、うちに最高の状態で収穫したものがあるので、そちらでぜひ」
鈴木さんの作る豊水の特徴とは
そのお言葉に甘えて、鈴木さんのおうちへ。
鈴木さんが主に作る梨は豊水。
実は、豊水はあたりはずれがあるという。
けれども、「おいしいものはバツグンにおいしいんですよ」とも鈴木さんは言う。
水分が多いのと、ほかの梨にくらべて歯ざわりが柔らかいのが特徴だ。
2011年梨自慢コンテストで農林水産大臣賞を受賞した最高の梨をいただく。
「うん、さっきと全然違う。歯ごたえもジューシーさも」
そう言って、次々とたいらげていく中田
実は、キウイも人気です
鈴木さんは、梨のほかに「幸夜香(さやか)」というキウイフルーツも生産している。
こちらも大人気で、全国から注文が殺到しているという。
「これだけおいしい梨を作っているのに、なぜキウイを作るようになったんですか? リスクヘッジですか?」
「そのとおり。梨は台風にあったら、もうダメになっちゃうんだよね。販売時期もそれほど長くない。それを考えて、複合農家としてやっていくのが、リスクを回避するためには一番いいんですよ。でもそのキウイも今は人気が出て、うれしい限りですよ」
最後に、鈴木さんの梨を丸かじりでいただくと、果汁がどんどん滴っていく。
「梨は、丸かじりが一番美味いね!これを広めようよ!」と意気込む中田。
「そうだね。美味いね。」と、鈴木さんも笑う。
日本一の梨の産地で、一番美味しい「食べ方」まで見つけてしまった中田だった。