尾道の高台にある「ベラビスタ」
ベラビスタ(Bella Vista)とは、イタリア語で『美しい眺め』のこと。
広島県尾道市浦崎町大平木の高台にある「ベラビスタ スパ&マリーナ」は、その名のとおり、海岸近くの近い丘に立ち、大小の島々が織りなす瀬戸内海の美し景色を楽しむことができるスパリゾート。サイクリングやドライブのルートとしても人気の高いしまなみ海道からも近く、鞆の浦や岡山といった観光地とも合わせた旅として、季節や時間とともに移りゆく景色を楽しみながら、ゆっくりと滞在する人が多いらしい。
もともとこの地域では造船業が盛んであったことから、1973年に造船会社の長期滞在する顧客を対象とした迎賓館として「ホテルベラビスタ」が開業し、国内外の船のオーナーたちをおもてなししてきた。迎賓館というだけあって、“心をこめて、最善を尽くす”というモットーのもと、洗練されたサービスを提供してきたが、そのおもてなしの心を継承しながらオーシャンビューの客室やスパを加えるなど、2007年に大規模リニューアルされ「ベラビスタ スパ&リゾート」として再スタートした。
瀬戸内海を一望できる屋外デッキ
ホテルのレセプションからまっすぐ伸びた先にある屋外デッキは、瀬戸内海を一望することができ、解放感にあふれている。建築家・中村拓志(なかむら ひろし)さんによる設計で、デッキのセンターには海にむかってまっすぐに水盤が伸びている。瀬戸内海のパノラマな風景と、時間によって変化する空模様が水盤に映し出され、とても美しい。夜になると、両脇にある囲炉裏のようなラウンジで焚火を囲い、寛ぎながら星空を眺めるのも格別だ。
敷地内にある『リボンチャペル』も中村さんによる設計で、2つの人生の巡り合うことによる“永遠の繋がり”を表現する作品、このチャペルは2014年に日本最大級のデザイン賞「JCDデザインアワード」大賞を受賞した。
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“非日常”を楽しめる「ベラビスタ」
客室は全部で45部屋。リゾートホテルというだけあって、どの部屋も50平方メートル以上の広さがあり、眺望とともに “非日常”をゆっくりと楽しむことができる。ホテル内のレストランはどれも、瀬戸内の海や山、地元の旬の素材を使ったこだわりのメニューを季節毎に提供していて、部屋数の割にレストランの種類も多く、周囲に食べに行くというよりも、ホテル内で食事を楽しむ人が多いようだ。
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クルーザーで行く「ベラビスタアイランド」
ホテルの宿泊ゲストだけが行けるプライベートビーチはクルーザーで約15分の無人島にある。「ベラビスタアイランドビーチ」と呼ばれるこの無人島で過ごす1日は、ホテルのスタッフが用意したグランピングテントでゆっくりと過ごすことができ、昼食はシェフがBBQスタイルで料理した食事。ドリンクのサーブもホテルスタッフがしてくれるなど、ラグジュアリー気分にひたることができる。ゆっくりと本を読んだり、SUPやシーカヤック体験をしたり、気ままに過ごすのがよいだろう。
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