目次
そばの名所にひっそり佇むそば処
長野県諏訪市にある手打ちそば処「花尋庵」。長野といえば蕎麦を、ということで隠れ家的な雰囲気のあるこの蕎麦処を訪れた。食前酒に出されたのは諏訪大社の近辺で唯一の酒蔵、菱友醸造の「純米吟醸 御湖鶴」。ネーミングの由来は諏訪湖に飛来し、一服の安らぎをとる鶴の華麗な姿を創業者が夢に見たことから、名づけられたものだ。「ぴりっとすっきりした味」と中田。喉ごしよく食欲をかきたてるようだ。
色鮮やかな三色蕎麦をいただく
花尋庵でいただいたのは、見た目の鮮やかな三色蕎麦。更科、せいろ、田舎そばの3種の蕎麦が盛りつけられている。「そばの皮を取り除き、荒い石臼で引き、さらにもう一度ひいたのが更科粉。貴重な一番粉からできるのが、白色のしらゆき。甘皮ごと引いたのが香りと甘みがあるのが、二番粉のせいろ。残った粉に皮を入れたのが三番粉の田舎そば」と女将さん。それぞれのそばの香りを味わいながら、打ち立てのそばを堪能した。